失業手当(失業保険)は、正式名称を「雇用保険の基本手当」といい、公的保険制度の一種です。加入者は失業した際、また自己都合で退職した際に受給することができます。
失業した人が安定した生活を送りながら再就職するための支援として給付されるものですが、離職した人すべてがもらえるわけではありません。
今回は、失業手当をもらう場合の需給の流れと受給資格についてご紹介します。
失業手当の受給までの流れ
失業手当を受給するまでの流れは以下のとおりです。
- 退職後、住所地を管轄するハローワークに必要な書類を持参し、求職の申し込みをする
- 離職理由の確認、受給資格者であるか判断され、受給資格決定
- 雇用保険説明会に参加する
- 失業認定を受ける
- 基本手当が振り込まれる
手当の支給日は、申し込みを行ってから7日間の待期期間を経たあとになります。ここを間違えないようにしましょう。
ハローワークに持参する書類 |
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最初の受給後は4週間に1度、ハローワークが指定した認定日に失業認定を受け、28日分の失業手当を受け取る流れになります。
失業手当は、退職理由によって支給日が異なります。
退職理由 | 支給日 |
---|---|
自己都合退職 | 7日+2か月後 |
会社都合退職 | 7日後 |
このように、自己都合退職の場合は失業手当の受給資格が決定した日、つまり離職日の翌日から7日間の待期期間に加え、2ヶ月の給付制限があるので注意が必要です。
会社都合退職の場合は、失業手当の受給資格が決定した日から7日間の待期期間を経て翌日から支給されます。
会社の倒産、破綻、事業所の廃止、大量雇用変動などの場合は、「特定受給資格者」となり、給付される日数が多くなります。
失業手当は誰でも受給できるものではありません。受け取るためには条件があります。対象となるのは「離職前の勤務先で雇用保険に入っており、一定の条件を満たした人」です。また、離職理由が自己都合か会社都合かによって条件は異なります。
離職理由 | 該当者 | 条件 |
---|---|---|
自己都合退職 (一般の離職者) |
| 離職日以前の2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算して12ヶ月以上あること |
特別理由離職者 |
| 離職日以前の1年間に被保険者期間が通算6ヶ月以上あること |
特定受給資格者 | 企業の倒産や解雇によって再就職の準備をする時間を与えられることなく離職を余儀なくされた人 | 離職日以前の1年間に被保険者期間が通算して6ヶ月以上あること |
このように、離職理由によって条件が異なることを覚えておきましょう。
失業手当の受給資格などの申請条件
失業手当は、あくまでも「就職したいという積極的な意思があって、いつでも就職できる能力があるが、職業に就くことができない」というハローワークが定めるところの「失業状態」にある人が受給できるものです。
退職後すぐに転職する人、就職する意思がない人、けがや病気などですぐに就職できないような人は受給できません。
「どうやって就職の意思があることを示せばいいの?」と思いますよね。実は、月に2回の求職活動実績を作る必要があるのです。
求職活動実績は、以下のような方法で作ることができます。
- ハローワークのセミナーに参加する
- ハローワークで職業相談をする
- 民間の無料セミナーに参加する
- 求人エージェントに求人を紹介してもらう
ハローワークでは「面接対策セミナー」などのセミナーが開催されていて、ハローワークに行くと確認できます。また、ハローワークで1日に1回職業相談をすることができますので、認定日とは別に通ってみるといいでしょう。
民間で行われている無料セミナーに参加する方法もおすすめです。転職エージェントなどの民間の転職支援サービスで実施されているセミナーで、内容も分かりやすいのが特徴です。
失業手当をもらうために求職活動実績を作るためだけでなく、実際に転職活動を行う人にも支持されています。
職業紹介事業に登録している求人サイト、いわゆる転職サイトで求人をチェックすることも、求職活動実績になります。実際に転職する際も、このようなサイトを中心に探していくと効率がいいので、転職準備として登録することをおすすめします。
失業手当の活動実績にもなる転職サイト
失業手当をもらう際の活動実績にもなる転職サイトですが、複数のサイトに登録するよりも厳選したサイトに絞って登録するのがいいでしょう。
中でも、日本国内最大級の転職サイト「リクナビNEXT」がイチオシです。
- 日本最大級の転職サイトで大企業・中小企業の求人が多数掲載!
- 転職者の約8割が利用、会員数は約1,210万人以上(2020年3月現在)
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まず、なんといっても求人数が多いのが特徴です。リクナビNEXTは日本最大級の転職サイトで、中小企業から大企業まで幅広い企業の求人が掲載されています。
転職者の約8割が利用しており、会員数は約1,210万人以上なので信頼度の高さがうかがえます。
企業やエージェントから直接オファーが届く機能があるので、登録者は履歴書や自己PRを充実させておけば、目に留まりやすくなります。
「グッドポイント診断」といって、自分の強みがわかる診断が無料で受けられるのもメリットです。自己PRがうまくできないという人の強い味方になってくれます。
転職サイト | オススメ度 | 求人数 | 会員数 | 対象年齢 |
---|---|---|---|---|
20~30代・未経験におすすめの転職サイト | ||||
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★★★★☆ | 非公開 | 非公開 | 20代中心 | |
★★★★☆ | 2,300件 | 22万人以上 | 20代中心 | |
★★★★☆ | 10,000件 | 10万人以上 | 20代中心 | |
★★★★☆ | 2,500件 | 11万人以上 | 18~29歳 | |
★★★★☆ | 非公開 | 非公開 | 18~29歳 | |
★★★★☆ | 84,259件 | 576万人以上 | 20代〜50代 | |
30~40代におすすめのハイクラス転職サイト | ||||
★★★★★ | 127,000件 | 100万人以上 | 30~40代 | |
★★★★☆ | 70,000件 | 108万人以上 | 30~40代 |
ブラック企業に引っかからない方法
残業代が全然もらえない、給料が低い、いつまでたっても昇給しない、休みが取れない、パワハラ・セクハラが横行している…こんな会社をブラック企業といいます。
せっかく新しい仕事を探そうと思っていても、ブラック企業に引っかかってしまったら意味がありません。
「ハローワークで紹介してくれた会社なら、問題ないだろう!」と思うかもしれませんが、ハローワークは企業側の掲載料が無料なので、すべてが安心とは言えません。
企業側の掲載にお金がかかる転職サイトなら、企業も掲載するサイトを厳選して決めるため、質の高い求人が多くなりやすいという特徴があります。
今回ご紹介したリクナビNEXTであれば、ホワイトな職場への就職率が高くなるといえます。
まとめ
失業手当をもらうためには、いろいろと条件があることがわかりました。また、あくまでも「就職活動を行っているが、就職できない」というのが前提になっているので、失業手当をもらっている間も、求職活動実績を残さなければなりません。
実際、失業手当をもらい終わったら転職しようと考えている方が大半だと思うので、手当をもらいながら少しずつ転職活動をスタートするのが一般的です。
そんなとき、頼りになるのが転職サイトですね。転職サイトに登録して、求人をチェックしていくだけでも求職活動実績になるので、気軽に始められます。
今回ご紹介したリクナビNEXTは、5.3万件という膨大な求人数を誇る転職サイトなので、「迷ったらリクナビNEXT!」で間違いないでしょう。
休みが月に1日、2日しかない時もありました。残業時間は最高で150時間を超えたこともあります。なんとか経歴をつけるために3年間は我慢して働きました。(しかし、我慢せずに退職代行を利用して辞めれば良かったと今では感じます。)
その後は転職エージェント会社に転職しました。主にIT業界の転職をサポートしてきました。ブラック労働で苦しめられた経験から、できるだけ転職希望者の立場に立って働きやすい会社の求人を開拓するよう努めてきました。
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